毎年、12月28日は餅つきの日。
島の伝統行事ではなく、
あるお家の伝統行事に
仲間が集う。

その日を境に
年末ムードが
一気に高まる。

前の日に必要な分量の
糯米に水を吸わせ、
ザルにあげて
持って行く。

到着順にせいろで蒸して
到着順に餅をつく。

慣れた人は
淡々とつき、
初めての人は
経験者に習う。

杵をつく人と
餅を返す人は
背中合わせになり
タイミングを合わせる。

腰を落とす感じで
一気に杵を降ろす。

落とす位置がズレると
臼と杵がぶつかって
杵の木屑が
餅に交じる。

くれぐれも
パートナーの
手に気を付けて
タイミングよく杵を降ろす。

お米の集まりが
ブツブツの残る一つの固まりになり
みるみる滑らかな餅になる。

水をつけ過ぎぬこと
水を適度につけること。

単純なようで
意外と難しく、
結果は
正直に餅の触感に出る。

海の調べを聞きながら
各自の餅の出来を語らって
今年を振り返るのも
僕にとっては
奄美ならではの
風景だ。

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