境目は、私たちが便宜上描いた架空のもの。
海と海の上の空気は、よくよく見ると、もやもやしている。
私たちの生活している大気圏と空の間ももやもやしている。
空と宇宙の間ももやもやしている。
宇宙と宇宙の外もきっと、もやもやしている。
私たちは、もやもやの中間点に境目を描く。あくまで便宜的に。
奄美大島の隣島加計呂麻島に住む作家の三谷晶子さんが境目のない世界をこう表現していた。「溶けた水平線」